西瓜

 こだますいかをお土産に、昨日の午後気功をして下さる方がいらっしゃいました。今回は足や身体だけでなく、顔や頭皮までマッサージしていただき、申し訳ない限りなのですが、生まれてから今までの69年間の中でケガをしたり病気をしたり、肉体的な特質も含めすべてが絡まって今の状況になっているということを認識しなければいけなかったのでした。整骨院をしていた時、夫は症状を説明するとすぐに「年だから」と片付けると陰で言われたことがありましたが、でも今矢張り年を取るということはこういうことなのだと改めて実感しています。

 ただ、こうやって器具など運んできてマッサージしながら、私の足やリンパや血管の状態を教えて下ると、原因をしっかり見極めるということがどんなに大事かと思うし、足が動かなくなった時どうしようと焦って整形へ行こうか迷ったけれど、足が痛い方の話を聞くと注射したり薬を飲んだり電気をかけるそうで、それからどうなるかは様々だけれど、完治はしない、大事に足と付き合っていくのだと言っています。無我夢中で親世代の世話をして看取り終わると、今度は自分たちに体の不具合が出てきて、人生というのは短いものだと感じながら、ゴールデンウィーク後半、暑いくらいの天気で絶好の行楽日和、何をして遊ぼうかという気にはならず、地面の下のマグマがいつ爆発するかわからないことを覚悟しています。

 私が少しでも楽な状態になり、外国人に奉仕できるように早く治してあげたいと言って下さる奥様は私より7つ年上で、一回り違う旦那様は少年野球で息子たちが大変お世話になった方なのだけれど、今は病気であまり良い状態ではないのです。でも根本はいつも人のことを考え、みんなが良くなるように自分を差し出して下さったこのご夫婦のように、自分が差し出せるものをいつも磨いておかなければならない、このところ直前に入る予約のゲストの体重はなぜか100㌔で、よそではどうしても着物が着られないからうちへ来るのなら、何とかベストを尽くしたいと思っています。最近お線香を上げに来る姪たちやその子供たちのことをみていると、お母さんが50代でなくなって、会社から帰るといつも泣いていたという姪が愛情深い落ち着いた良いお母さんになっているし、何よりも自分の気持ちに素直に正直に生きていることに感動するのです。

 戴いたスイカはご仏前にお供えしてから私が半分食べ、あとは前の電器屋さんで働く女性の方に息子さんと食べて下さいと差し上げました。外の花壇はバラが咲き誇り、小さいアゲハ蝶がそばを舞っています。今を生きる、自分の裁量を磨く、思っていることを海外に発信する、禅の英訳本を和訳する、少しずつできることを増やしていきます。ひざを痛めて一か月がたってしまいました。