お昼のちょうど12時にベルを鳴らしてやってきたメキシコのスーパーホストガブリエラと義理の妹さん(でも年上で独身)のテオドラは、スペイン語しか話せず、私と夫はスーパー苦戦しました。その後にスウェーデンからやってきたカップルの男性の両親がチリ出身でスペイン語を話すとわかり、ほっと一息ついて、通訳兼会話の座持ちをしてもらいながらみんなに浴衣を着せたのだけれど、テオドラがかなりふっくらしていて、何とか着せて写真を撮ってから、暑いからと脱いでもらい、別のカラフルな浴衣を現地で着せることにしました。スウェーデンのトヴァはスリムガールなのでそのまま着てもらって外へ出ると、駅で外国人のおばさまが微笑んで見てくださり、控えめで内気な彼女に白地に紫の花がそっと咲いている京都の浴衣がよく似合います。
テオドラのために持参した浴衣は水色にピンクの花がちりばめられている華やかなものですが、帯は締めず羽織ってもらっただけでもとても素敵で、派手な彼女に良く似合い、ファンキーなポーズをとり続ける彼女を私は連写していました。暑いので抹茶アイスを食べてから一通りお寺の中を見たのだけれど、スペイン語のみというのが大変で、帰り道は漬物など買って帰ってお酒の好きなスウェーデン組は冷えた日本酒を飲み、お酒がダメなテオドラは冷茶でお菓子を食べていました。
大丈夫だったかなと思う今日のメキシコ組でしたが、夫はスマホで言葉をスペイン語に翻訳しては二人に見せて一生懸命コミュニケーションをとり、時々テオドラの笑い声が聞こえて、なんだか楽しそうです。お土産の着物と帯を持って、盛大なハグをして、メキシコ組は帰り、いろいろ苦労を掛けたチリの彼には漬物屋さんで試食して好きだと言ったアンズと、私が若い時に買った赤い道行を彼のママへのお土産に渡しました。家にあってももう着ないけれど思い出もある、でもこれがスウェーデンに住むチリのママに着てもらえるなんて、凄い運命だなと思います。
みんな帰ってからすぐにメキシコのガブリエラからレビューが届き、「スペイン語で話そうとする彼の努力が好きです」とあって、私たちが忍耐強く説明してくれたと感謝していました。何年もスペイン語を習った私がもっとすらすら話せなくてはならないのに、本当に自分の能力の無さにあきれ果ててしまいますが、最後の挨拶だけはできるのです。
Hasta la Vista
また会う日まで!