今日は高砂音楽祭、北公園にステージを作って知り合いのネイルサロンのママがボーカルでジャズを歌うから来て下さいと言われていますが、ゲストが来るからあとで動画を送ってくださいと頼んでおきました。でも、
朝から雨が降っていて、変わりやすい天気で、大丈夫かと心配していたら、開始時刻ぴったりに雨がやみました。良かったとほっとして、私は今日シンガポールから来るRuiさんの着物の用意を始め、30歳160㎝52㌔だから振袖でもいいかしら、長襦袢は袷かひとえにするかと考えながら窓の外を見ると、小柄な可愛い系の男の子が歩いてきて、日本人かなどと思っていると玄関の前に立っています。
えっー!Ruiさんは男の子?どうしよう!でも動揺は見せず、挨拶しながら思わず[boy? Girl?]と聞いてしまい、でもどっちと返事したか覚えていないのです。着るのは男物と言い、これまでのゲストの写真を見せると、中国の男の子が来て居る黒羽織やカッコイイ系の浴衣を見て目を輝かせるので、しまってあったひで也工房の浴衣や紬を並べ、まず選んだのが前に中国のジュノンボーイが来た素敵な浴衣でした。でもあの時は年の離れたお兄ちゃんと来た小柄な弟くんが着たもので、しっかり男の子だったけれど、今度はどう解釈していいかわからない。何をどう着せようか、何をどう話そうか、全く混乱し、何にせよ男物は着せるのが簡単だし、髪も結わないし、どう体験を組み立てるか五里霧中の中で、IT関係の会社に勤め仕事で日本には5回来ていること、フィンランドにも支社があり今年は2回行ったこと、スマホの待ち受けがパソコンのキーボードなこと、ラグビーとバスケットボールが好きなこと、日本のアニメが大好きで、スラムダンク、進撃の巨人、そして君の名は。のtattooをしていること、宮崎アニメではハウルの動く城とspirit awayが好きなこと、野菜は嫌いで鰻と天婦羅が大好き…などがわかりました。シャイだという割にはよく話すし、二階へ連れて行き床の間の前に座ってと言ったら、胡坐をかいて座り、これまでたくさんゲストがここに座って写真を撮ったけれど胡坐をかいたのは初めてで、なんだかドキッとしました。
わからないことはわからない。親にはtattooをしていることは内緒だそうだけれど、アニメは人生の教訓を教えてくれる、自分の存在価値を認めてくれると翻訳アプリで示してくれたルイくんは柴又に行くと、ちょうど庚申で本堂の仏像も全部拝観することができ、天気も良かったし、何もかも喜んでくれていました。ただ私が珍しく途中で体調が悪くなり、気を付けて水分を取りながら全行程を終了、抹茶も上手に点ててくれました。別れてからもずっと振り返りながら帰って行ったルイくんは、今度来るときはお土産を持ってくると言い、また来るだろうと思うのです。私は体験では私の全てを差し出し、相手の全てを受け取ろうとしてやっているけれど、今回は風邪気味だったこともあるけれど、かなりしんどかったのです。それを承知で一人でやっていると、疲れ果ててるときほど、何かが後で見えてくる気もします。
多分私はルイくんの魂がこれからどんなに成熟していくのかを見ていくのでしょう。車が好きな彼は、明日は福島の自動車ショーに行くそうです
楽しんでおいで!
公開できなかった頃のブログを記録として今頃あげていると、その頃の新鮮な思いが蘇り、自分ながら励まされる気持ちがします。時は移ろいます。だんだん年を取って、いろいろなことを忘れてしまうけれど、あの時こんな時空があったこと、それを私とRui君は互いに共有していたことは、まぎれもなく私の救いとなっています。