エアビーのプロフィール

 エアビーの私の着物サイトのプロフィールを定期的にチェンジしていたのですが、身体が不調になってからしばらくそのままにしていました。だいぶ調子が良くなったので、そろそろまた変えようと、今までの文章をコピーして翻訳機にかけて見たらびっくり、自分で書いたことが何を言っているのかわからないのです。何でこんなことをプロフィールに書いていたのか、そんなに60代はとんがっていたのかと顔から火が出る思いですぐ取り消し、70歳のコメントを書いて出しました。60代と70代とは全く違うものです。膝の痛みも急に出たものではなく、60代のハードな生活が関節を痛め続け、それが飽和状態になってとうとう爆発したのだろうし、血圧も高いなりに安定していると楽観視していたら目に出てしまった、家業を辞めエアビーの仕事をはじめ、コロナ禍に突入しステイホームを続け、認知症になった義母を介護し看取った60代は、大変だったけれど充実し、自分が初めてやりたい事をやれた時期でもありました。

 フィンランドのガエタノやアメリカのアシュレイ、ジェニファーなど、時々連絡を取り合うのだけれど、アシュレイは私がひところとても悲観的なものの見方ばかりしていると心配してくれ、でもその後彼女はアメリカのモンスターペアレントに攻撃されてしばらく落ち込んでいたのです。このところ来るゲスト達は孫世代、子供世代で、おじいさんおばあさんの私達は彼らを歓待し、日本家屋を見せ、日本のローカルな寺町を案内した後、日本酒で乾杯、着物や小物をプレゼントして最後記念写真を撮って、ぎゅっとハグしてさよならするのだけれど、靴を履く時よろければ彼らの肩を借り、ひどい時には手を取られて労わられ、なんだか一山もふた山も越えてしまった感があります。

 文化とは何かとか、アイデンティティーは何かなんて書いていた頃が急に懐かしくなるけれど、ユーチューブを見ていたら心救われた婆ちゃんの言葉というのがあって、「人生結局何とかなるから大丈夫」「今いる場所が世界のすべてじゃない」「嫌われてもいいと思っていても、意外と嫌われない」「今ある心配ごとの9割は実際には起こらない」など読んでみると、そうか70歳を超すと、こんな心境になるんだと納得しています。でもこれを英語で言わなくちゃならなかった、まあ何とかなるでしょう。人生って面白いものだなと思います。