昨日スパーからの帰り道、浴衣を着た若いお嬢さんが二人駅に向かうのを見て、思わず振り返ってずっと見ていました。可愛いヘアスタイルにカラフルな浴衣を着て、作り帯にサンダル、暑いだろうけれどウキウキして歩いていて、ネットで調べると今日は足立の花火大会だそうです。23日は葛飾の花火大会、沢山浴衣を着た方々が訪れるだろうなと思いながら夕食を食べ、クーラーを入れた部屋で涼んでいると、雨音が聞こえだんだん激しくなってくるのです。そのうち稲妻が光り、すぐ雷が落ち、近くだと怖くなった時、ものすごい音ととともに最大級の雷鳴が響き渡りました。怖い!こわい!夫は近くの団地に落ちたのではないかと言います。後でのニュースで、足立の花火大会は雨や雷を警戒して開始20分前に中止になったと知り、思いもかけない事態が次々に襲ってくる現在、私達の世代も危機管理や危機意識が持てないでいるのに、子供世代孫世代が自然災害に対してどう向き合うのかというアドヴァイスすらできないことに愕然としています。夫の世代、団塊の世代はそれが出来る最後の砦でしょう。
浴衣を着てヘアスタイルを整えて嬉しい気分で河原で花火を待っていたあのお嬢ちゃんたちは、ごった返す電車に乗って無事帰れたかしら、それでも浴衣を着て嬉しい気分になれたからよかったかしら。日本人はいつ浴衣を着るの?とゲストに聞かれると「花火大会」と答え、それほど大きなモチベーションになり、主催者もたくさん花火を準備して待っている直前に中止となればショックは大きいでしょう。でもこのところこういう事態がいたるところで起きています。選挙、政治、オリンピック、紛争、自然災害。こんなことは初めてだというコメントだらけの中で、自分の道を見つけ歩いている人達の様々な発信が、夜空を照らす星のように光って見えます。
肉体的には衰えていくばかりの自分の肉体や思考能力を嘆いても仕方がない、選択肢が限られ狭まっただけ、魂の精度を上げて、より良い使い方をして行かなければなりません。七月唯一のゲストが今日一人来ます。久しぶりでいろいろなことを忘れてしまったけれど、このところ考えているアメリカの文化についての考察が、柴又を見る目を変えてくれるかしら。