蠟梅

 高血圧症の人は週三日30分以上運動することというのを何かで読んで、ストレッチ体操はしているけれど30分はとてもできないので、そうだ歩こうと思い、遠くの図書館やスーパーへ行くことを心掛け、今日は柴又の農協へゴロゴロを引いて歩いて行きました。小さい白菜、蕪、ほうれん草、ブロッコリー、春菊を買って、ふと脇を見ると、バケツに黄色い蠟梅が入っているのに気が付きました。この前は水仙を買ったけれど、いまも野性味あふれるにおいが仏壇に漂いまだ新鮮なので、蠟梅は玄関に置こうと茶色の信楽焼きの丸い壺に入れて階段を降りると、強い甘い匂いがします。蠟梅を飾るのは初めてなのでで、いろいろ調べて見ました。

 蠟梅は中国原産の落葉低木で、寒い季節に淡いクリーム色の花を咲かせ、香りがよく、花びらには厚みがあります。中心部が黄色や白の素心蠟梅は香りが良く花も大きいことや、花芯まで黄色で美しいことから、人気があるのです。蠟梅は花の質感が蠟でコーティングしたようだから「蠟梅」という名前が付けられたと言われ、花言葉は「慈愛」鼻の先が赤くなるくらい寒い時期に蠟梅は咲き始め、目の覚めるような優しい香りの花を咲かせます。玄関に飾ると、帰宅時にうっとりするほどの甘い優しい芳香を楽しめ、英語ではwinter sweetといい、寒い冬に心に優しく寄り添ってくれるような花や香りなのです。

 一束208円、農家のお宅に咲いていたものなのでしょう。帰りに美味しい和菓子屋さんに寄って4つ買って、今日は久しぶりに抹茶を点ててよもぎどら焼きを半分頂きました。お茶もお菓子も美味しくて、あったかくて、心が喜んでいます。ゲストが来なくなって2か月、でも民泊のホストの方の紹介や成人式の着付けをして、着物に触れていると、しみじみ嬉しいなと感じるのです。世の中は美しさや喜びに満ちている、今までのブログを読み返し、今後の参考になる部分を抜き書きしていると、思いがけない言葉を見つけるのに驚きます。「魂のネットワーク」赤い振袖をきたチャイニーズアメリカンの男の子と夕日を見ながら江戸川の土手を歩いていろんな話をした時の、私の気持ちでした。その時、その時の一期一会の感情です。一緒に撮ったセルフィ―の写メ。会話。私の身体に、記憶に、しっかりと残り、蠟梅の香りのように、心を満たしてくれる。花の魂、人の魂。みんな一緒なのかもしれません。